| 18日(金) | 19日(土) | 20日(日) | 21日(月) | 22日(火) | 23日(水) | 24日(木) |
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| 未定 | 未定 | 未定 | 未定 | 未定 | 未定 | 未定 |

| 肩書き | あと111日 |
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| スタイル | T174 |
| 血液型 | B型 |
| 出身地 | 静岡県 |
| 入店日 | 2019年2月18日 |
ほくろ
紫色
声
バスケットボール
気持ち
音楽鑑賞、読書
芋けんぴ、子持ちシシャモ
タイタニック
美術館
可能性
体型維持のためのウォーキングと筋トレ
読書
今日も一日
more
深夜
私の記憶はここから始まる。気づいた時には父も母もいなくなっており、何が起きているのか分からないまま、私は薄暗い部屋の中で立ち尽くしていた。父の異変に気づいた母が、救急車を呼んだ後だった。数日後、父に会うために病院へ。病室の前にかけられていた「面会謝絶」という札。意味は分からない。それでも、赤い文字だけが怖かった。(父が会えない場所へ行ってしまった)幼い私にはそんな気がした。ようやく面会が許された時、父はベッドに横たわっていた。(お父さんだけど、お父さんじゃない)そう思った。目の前にいるのは同じ父のはずなのに、近づくことさえできずにいた。第4話 残された家族父は出勤前になると、お気に入りのラジオを流しなら、決まって鏡の前に立つ。専用のコームで髪をとかし、きっちりと七三に分ける。幼い私にとって、その姿こそが「お父さん」だった。だから病室で見た父は、私の知っている父とは別人のように見えた。面影病院の自動ドアが閉まる。廊下を進んでいくと、体にまとわりつく重苦しい空気に、消毒液のにおいが絡みつく。外とは違う世界へ入った気がした。母にくっつきながら病室へ向かう。小さな個室の中央には、大きなベッドが一つだけ置かれていた。父は目を閉じたまま、動かない。身体には見たこともない管や機械がつながれ、短く刈られた髪の生え際には、痛々しい手術の跡が残っていた。胸まで掛けられた真っ白な布団。その白さも、父をさらに遠い存在に見せていた。私はベッドから少し離れた場所に立ったまま、目線の高さにあった父の顔を見つめていた。近づくことも、声をかけることもできなかった。母が静かに言った。「お父さんの手を握ってあげて。きっと伝わるから。」私は小さく息をのんだ。怖かった。父なのに。創作大賞2026 応募作「実録 私の可能性」
第3話 ぬくもり
向き合う必要があった過去。そこには、父が生きていた時間がある。記憶の中にいる父は、病院のベッドで横たわる人ではない。家族思いで仕事熱心。器用で賢く、何でも卒なくこなしてしまうお父さん。父は毎朝、バイクで通勤していた。保育園の送迎バスが来る場所まで、父の後ろに乗せてもらう。小さな両腕で父の背中にじっとしがみつき、風を受けながら走る数分間。不思議と景色は覚えていない。覚えているのは、落ちないよう必死で抱きついていた感覚だけだった。もし、あの頃へ戻れるなら。もう一度だけ、父のぬくもりを感じてみたい。父は音楽が好きだった。家には大きなステレオがあり、レコードが何十枚も並んでいた。朝日が部屋いっぱいに差し込んでいたその日。父はレコードに針を落とし、ごほうびの童謡を流してくれた。部屋中に響く音は、幼い私には少し大きすぎるくらい。けれど、その迫力が嬉しかった。音楽が聞こえるその部屋は、私にとって特別な場所だった。床には、毛足の長い絨毯が敷かれていた。その柔らかい感触が好きで、指先でくるくると毛を巻いては遊んでいた。ある日、ふと手を止める。目の前で、父と母がゆっくりとチークダンスを踊っていた。肩を寄せ合い、微笑みながらリズムを刻む二人。私はただ、その様子を眺めていた。何気ない光景だった。けれど、今振り返れば、あれ以上に幸せな時間はなかったのかもしれない。私の部屋は、ステレオがあった部屋のちょうど真上。階段を昇りきった先にあった。夜になると、階段は真っ暗になる。幼い私には、まるで長いトンネルのように思えた。一人では怖くて上がれない。そんな私を抱き上げてくれた父は、そのままベッドまで運び、布団を掛け、眠るまでそばにいてくれた。父がいる。だから、私は安心して眠ることができた。その安心が永遠ではないことを知ったのは、六歳の冬だった。創作大賞2026 応募作「実録 私の可能性」